君に Ⅰ

俺は恐る恐る上を見上げた。


「舞歌・・・?」

そうポツリとつぶやいたとき、




ガサガサという音がして、人が落ちてきた。




ドサ。



俺の腕の中に落ちてきた。





舞歌だった。






声が出ない。

舞歌の体を揺らす。




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