君に Ⅰ


俺が騒いでいるのを見つけた看護士さんが、連絡を入れて、医者の人が入ってきた。



彼は、こんなことはありえない。



奇跡だ。


とつぶやいていた。




でも、実際に舞歌はここにいるし、俺は舞歌の手を握っている。



これは、夢でも、幻でもないって、分かる。






俺の今の気持ちは、ただただ嬉しかった。





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