君に Ⅰ

君と話した


私が本を読んでいると廊下の方から紙が飛んできた。


開けて中を見てみると、
『あの場所で待ってる。』

とだけ書かれていた。

廊下のほうを見ると、さっきまで気づかなかったが、きゃーきゃーという甲高い声が聞こえる。

きっと神崎君が来たんだろう。

すると、神崎君と目が合った。


きっとあの手紙は神崎君が投げてくれたものだろう。

よく考えている。
話しかけていたら、私は次の日この場にいなかったかもしれない。

< 31 / 175 >

この作品をシェア

pagetop