君に Ⅰ

「まことのことよ。」


「!!!」

「あなたもおかしいとは思わない?
いつも一緒にいたまことが急にあなたから離れるなんて。」


確かに、それはおかしいと思った。


このとき、なぜ私はりこのことを疑わなかったんだろう。



そのあとの彼女の言葉で、私は人を傷つけてしまった。


それは、あの人にとってどのくらいの傷になったのだろうか。


私は、りこから話を聞いた後、その場から立ち去った・・・。





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