君に Ⅰ

「どうかしたのか?」

「いや。好きな子が親友ともめてるらしくって。」

「そうか・・・。
それだけなのに、あんな大騒ぎになるのか?」

「おかしいよな。何でいじめられてるのか俺には・・・。」

「馬鹿だな。」


「・・・馬鹿だな・・・。」

「自爆しちゃったな。
しかし、意外だ。加藤さんか・・・。」

「・・・。あいつ地味子だからな。」

「それに、この学校には金持ちが多いが、加藤さんは、どこかの令嬢というわけでもなさそうだ。」


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