君に Ⅰ

でも、まっちゃんが私を心配そうな顔で見るとき、廊下のほうから、キャーキャーという黄色い声を聞くとき。


私はとても泣きそうになる。


そんな時、私は神崎君と会った読書スペースに行く。




神崎君は私をいじめようって考えた張本人なのに。

私は毎回彼に会いたいような、会いたくないような気持ちで向かう。




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