君に Ⅰ
親友の危機

りこのたくらみ


その頃、りこはあることを考えていた。

「あいつらに、絶対仕返ししてやる・・・。」


そして、考えた末に思い浮かんだのが・・・
「そうだ。私に逆らったら痛い思いをするという恐怖を植えつければいいんだわ。」



そして、どういう風に怖がらせるか考えた。


「弟たちに痛い思いをさせるというのは、難しいわね・・・。」

そう。

真琴の弟たちは県外に住んでいるため、そこに向かうには車で10時間以上かかる。


しかも、顔が調べられないのだ。


なぜだかは分からないが。


そんな時、テレビであるニュースが流れた。

「ニュースです。この間の連続殺人事件を巻き起こした犯人と見られるものが今、分かりました。ですが、犯人はまだ見つかっておらず、今警察の方が全力で追っている模様です。ところで、あの殺人事件は・・・」



私は、にやりと笑った。


「これだわ。あいつらを恐怖のどん底に叩きのめしてやるんだから。」




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