あの時の手・・・
はっ!!


『頑張ってるやん。』


その彼の笑顔に、やさしい大きな手に、
私は記憶がタイムスリップした。



あの頃、部活で上手くいかないことがあると、
体育館裏でよく泣いてた。


でも、そんな時・・・


『頑張ってるやん。』


そう言って直樹君が
私の頭を撫でてくれた。


誰もわかってくれなかった、
誰も気付いてくれなかった、
私がこんなにも悩んでることを、
それを彼は気付いて褒めてくれたんだ。


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