罪なkissをアナタと…
アナタが立ち上がったら、それが合図。


「違うの借りてくるね」


本に熱中している彼に声をかけて立ち上がった。


本棚が立ち並ぶ、一番奥。


誰も立ち入らない薄暗いその場所はアナタとの秘密の場所。


一歩足を踏み入れば、即座に腕をひかれた。



「んっ……」


顔を合わせることもなく感じるのは熱い唇。


息をつく暇も与えられないほどのキスに溺れる。


口内を動く舌に全ての神経がいく。


甘い痺れが全身を貫く。


そっと目を開けると、アナタの肩越しに本棚の隙間から彼の姿が見えた。

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