はなおの縁ー双葉編ー
「首席なんですか!?帝大の!?」

聞くと、まあね、と答えた。

、、、、、、信じられない。

でも、今回は取り掛かりが遅かったため、効率よくやらないと全部終わりそうもない、、、。

「、、、、、ほんとに、無給ですか?」

おずおずと聞いてみた。

彼は大笑いして、

「ぶっくくくく、、、、あ、ははは。何、真に受けてるの?君のためなら徹夜もするよ。」

と言ってくれた。

科目は9教科で国語、古典、漢詩、数学、物理、生物化学、英語、ドイツ語、フランス語である。

「試験範囲、発表されているんだろ?見せて。」

と書かれたものを見ながら、

「解らないところはラインナップして。先に大方解かっている科目から取り掛かって早く消化してしまおう。解からない科目に多く時間を当てないと結果を期待できないから、、、。」

とそれは親身になって教えてくれる。

兄なんぞは自力でやれと教科書も見てくれない。

あんまりにもわからない問題は拝み倒しで教えてもらうくらいだ。

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