はなおの縁ー双葉編ー
ご飯の盆を下げてもらって、外国語3科に取り掛かる。

彼に教わって解ったことは、非常に発音がきれいでひどく知識が豊富であるということだった。

質問して答えられないことはまずなく、あったときはきちんと一緒に調べてくれる。

1科に1時間くらい費やし、合間に休憩を取ったらもう夕方になり始めていた。

彼は冷えたお茶を飲んで、

「どうかな?まだやりますか?」

と聞いてきた。

部屋には西日が差しかけてきている。

「もうちょっと勉強してもいいですか?ここがちょっとわからなくて。この発音も。」

と、教科書を指差すと、彼がどれ、というように近くに座りなおして教科書を見だした。

少し、長めの髪が顔に掛かりかけている。

その髪に日の光が掛かり、茶色く透けて見える。

さらりとした髪は男の人らしからぬようでちょっと見惚れていた。

「だから、これはこう変換して、この発音にするんだ。、、、夏葉ちゃん?聞いてる?」

「あっ、はい!あの、それはえっと」

近くで目が合ってあたふたしてしまった。
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