GORIO-ゴリオ-


『それで?その焦った結果がこの告白か?』


ギクギクギクッ!

ゴリオに問い詰められて、ますます焦りばかりが募る。

背中に嫌な汗が流れるのを感じながら、どうしてもゴリオの方を見る事が出来ない。

遠慮無く核心を突いてくるゴリオの言葉に気まずい思いを抱えながら、私は相変わらずグラウンドを見つめ続けていた。


『だってオマエ、俺の事好きじゃねぇだろ』


ギクギクギクギクギ……


『いい加減何とか言えよ』


ゴリオの野太い声がますます野太くなって行くのを感じて、焦りと緊張で泣きそうになりながら、仕方なく強張る気持ちを抱えて振り返る。

だけど、やっぱりゴリオの顔は見られない。

ゴリオを真っ直ぐに見つめる事が出来ない。

だって私は嘘を付いている。

ゴリオの言う通り、私は彼に嘘を付いているのだから。
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