【短】悲観的恋愛物語
「え?あー…うん、ちょっとね」


少し照れた表情。


「彼女?」


気になって思わず聞いてしまった。


「ち、違うって!!…片想いの子のアドレス、消えたら困るんだ」


恥ずかしそうに話す和泉くん。

何だかすごーくイメージと違う表情。




「また…聞けばいいんじゃないの?」


「聞く手段がないんだよね。だから本当に感謝!!お礼させて♪」


パンッと手を合わせてお願いされる。


「聞く手段がない?変なのー。お礼…」


和泉くんが好きな子って、どういう子なのかな?

やっぱ超かわいい子?


それに、急にお礼って言われてもなー。


うーん…。
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