Sales Contract


あっけなく日曜日はやってきてしまった。

勝也くんはというと、あまり緊張している様子ではないようだ。

むしろあたしの方が緊張しているみたいだ。


だって…立場的にどうしたらいいのか分からないんだもん。
恋のキューピッドなんてできないし。
それ以前に、失恋決定だし…

そして何より、もし春樹がいたらどんな顔したらいいのかわかんないし。


こんなに深刻に考えてる自分がバカみたいだ。


こんなに悩むなら、さっさと行動してしまおう。


お姉ちゃんに今から行くとメールをして、車のキーを持った。


< 151 / 310 >

この作品をシェア

pagetop