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車は街を外れた所にある彼の別荘のマンションへ停められた。
いつも彼と会うときは、ここと決まっているのだ。
部屋に入るとすぐにベッドに押し倒された。
彼の体温を感じて、ほっとする自分がなんだかおかしい。
「俺といるときは他のことは忘れろよ」
自分がしたいと思ったときに強引に襲ってくれる人は嫌いじゃない。
たまに暑苦しいと感じるときもあるけど、彼の場合は違った。
歳のわりには綺麗な顔立ちだし、白髪混じりの髪だって逆に大人の色気を感じるくらいだ。
ひたすら腰を振る彼を客観的に眺めると同時に、犯されていることに安心を覚えた。
このままあたしを貫いてくれればいいのに。
今死ねたら本望なんだけどな。
そんなことを考えていたら、あっという間に情事は終わっていた。