河の流れは絶えず~和泉編~
「もう、お行きよ。」

「さっき、、、、、どうして?」

「、、、、忘れてくれていいよ。」

「忘れられるわけないじゃない。」

とやけに強い口調でそう言い、俺の目を見た。

いつもは見せない意思の強い瞳が俺を見つめる。

「こんなに気になっているのに、忘れられるわけないでしょ?」

俺に近づいて、腕を掴んだ。

「だって」

何を言いたいのか、わかってしまったが、今それを聞いちゃいけない。
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