河の流れは絶えず~和泉編~
「!!」

予想していなかったことに驚いて、彼女の顔を覗き込む。

「夏葉ちゃん?」

「あたしも、、、あたしも好き、、、」

そうつぶやき、俺の胸に顔を埋める。

「!、、、。夏葉ちゃん、、、うん、、、」

ああ、嘘だろ?

信じらんねぇ、、、、、。

夢じゃないよな?

今もまだ彼女は俺の背中に回した腕を解かずに更に強く締め付けていた。

信じて、、、いいんだよな?夏葉ちゃん。

うれしさに、彼女の頭にそっと口付ける。

おおぎやのおばさんが言っていた言い伝えがほんとになったってわけだ。

でも、なんだっていいんだ。

彼女が俺のものになるんなら、言い伝えも信じたって、いいんだ。




「河の流れは絶えず ~和泉編~」 完
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