河の流れは絶えず~和泉編~
店の戸を彼女が開けてくれ、

「ごめんくださ~い。」

と言う。

しばらくするとこの店の女将さんが出てきて、

「あら、夏葉ちゃん、いらっしゃい。、、、あら、こちらの方はどなたさんだい?」

と俺を見た。

「あら!浩さんじゃないの!久しぶりだねえ?元気だったかい?あんた、最近、顔見せないもんだからさあ、体の具合でも悪くしてるんじゃあないかって心配してたのさ。、、、、、あ、あれ?あんたたち、あれ?もしや、もしやでそういう仲かい?え?」

俺たちを交互に見て言うものだからそうなんだ、と口から出掛かったときに、
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