河の流れは絶えず～和泉編～

「いや、、、。気にしてないよ。言い伝えは、言い伝えだから。」

そう言って、彼女を見るとえらく無表情な顔をしている。

「そう、、、ですよね。言い伝えだもの。ほんとに、気にすることないわ。」

うすく笑ってそう言った。

仕切り直しか、そう思い直し、

「夏葉さん。」

ちょっと下の名前で呼んでみた。

｢今度はいつ会いましょうか？｣

と聞いてみた。

｢手始めに、来週の土曜はどうかな？土曜は半ドンだから時間を作りやすいでしょ？｣

「ごめんなさい。実はその日は中間考査の直前なので試験勉強しないと。」

え、そうなのか。