蕾~桜の木の下で~
「フフッ」

びっくりして振り返ると、先輩が笑っていた。最初に受けた印象とは違う可愛い
八重歯...ぁっ、また

「わかった!あの子が唯ちゃんか。」

「えっ?」

「...綺麗な、ネックレスしてるね。」

「あ。
か、彼氏から、貰ったんじゃないですか?」

「そう...。そっかぁ...。」

「...?
緒川先輩...?」

「あ、ううん、なんでもない。

...君は、いつも見てるんだね。」

先輩は、にっこり笑って唯のほうへと歩いて行った。

                     カオ
...見上げた時に、どこか寂しげな表情が見えたのは気のせいだろうか?


しばらくの間、先輩が唯に何か話しかけている様子...

多少は気になったけど、多分自分が加わるような話じゃないだろうし、俺はそのまま席に座っていた。

唯が教室を出て行っても。

でも、次のチャイムがなっても唯は、教室に戻って来なかった。
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