【コラボ】ブラック・メール


そこには、ウェディングドレスを着たまりあと、白いタキシードを着た岡崎の写真がデカデカと載っていたのだ。



(安城さんはやっぱり綺麗やけど、岡崎さん……

白似合いすぎやって!!)



日本人は平均より背丈と肩幅、そして派手めの顔がなければ、白いタキシードは着こなせない。


セッテは織田の試着を見ていてそう確信していた。



「あ、安城さん、これ……」


「あっ!!マネージャーったら、また無断で!!」



まりあにそのページを見せると、彼女は赤くなって焦ったような顔をした。



「何者なんですか、岡崎さん。

元ジャ二ー○とかですか?」


「ぶっ!全然ですよっ。『に』と『じゃ』はあってるかもですけど」


「???」


「あー、ごめんなさい、気にしないで。

えっと、これは模擬挙式のモデルをやってもらったときの写真なんです。

後輩の社員が出られなくて、無理矢理やってもらって」


「へえ……」



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