小悪魔ちゃん
次の日。
あたしにはいつもの日常が戻ってくる……そう思いながら学校に来た。
叶わない想いは抱えたままだけど……やっぱりこの想いは大事にしたいから。
……このままでいい。
このまま……心の中にそっとしまっておこう。
言葉に出すことはできないけど……少しでもそばにいられればそれでいい。
そんなことを思いながら教室に入る。
……すると、またもや昨日と同じようにクラス全員の視線があたしに注がれた。
……でも、昨日と違うのは……女子の視線が昨日のような好奇の眼差しではなく、どこか冷たく鋭い視線だということ。
……不思議に思いながら一歩足を踏み入れる……と、横からヒソヒソと声が聞こえる。
「ねぇ……本当なの?
あの先輩……弄んで捨てたって……」
「本当らしいよ。
……酷いよねー。
人の純粋な気持ち弄ぶなんて……」
……は?
誰が誰の純粋な気持ちを弄んだって……?
あたし……?
ちょっと待ってよ……。
見方によってはそう見えるかもしれないけど……
ていうか……何で昨日の今日でそんな噂が広まってるの……?
あたし……誰にもそんなこと話してないのに……。
……あたしは話してない。
……あたしは……。
……じゃあ……先輩が?
……まさか。
だって昨日は普通に笑ってたし……
……あたしは先輩の胡散臭そうな笑顔を思い出す。
……まさか……