あなたがいたから
リビングへと着くと、父・真里(マサト)、母・真澄、兄・希望(ノゾム)がバラバラだが挨拶が飛んできた。
その挨拶に未来は適当に返して、用意してあった朝食に手を付けた。
朝食のパンをかじっていると、真里が話しかけてきた。
「未来もとうとう高校生か。
早いもんだな。ついさっき、小学校を入学したと思っていたが…。」
その言葉に希望(ノゾム)がつっこんだ。
「オヤジ〜。もうそんなジジィくさいこと言ってんのか?
まだ、40歳でまだまだこれからだって時にさ。」
そう言った後に希望は未来の方を見ながら、真面目な声で言った。
「あっ!そうそう。
未来、お前、また学校で問題起こすなよ?
あの時は、俺が生徒会長だったからことが大きくならなかったからよかったけど、今回はそうはいかないぞ。
なんせ、俺とは高校が違うんだからな。」