わがまま猫男子いりませんか?

放課後、教室内にいる生徒がいなくなる時間。

あたしは一人教室である人達を待っていた。

まだかなぁ?

あたし、はやく帰りたいんだけど。

あたしはヒマなので、教室の中をうろちょろと歩きまわる。

黒板まで来てチョークを手に取って落書きを始めようとしたとき。


―――バンッ


勢いよくドアが開けられた。

数人の女子がズカズカと入って来る。

その中の一人があたしの近くまで寄って来て、

「随分と余裕みたいね?」

そう低い声で告げる。

後ろにいる女子生徒達はニヤニヤと笑っている。

気持ち悪い……。

やっぱり今日も来たか。

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