わがまま猫男子いりませんか?

女達の笑い声が遠ざかったと同時に、あたしはヘナヘナとその場に座りこんでしまった。

身体がかすかに震えている。

気を張っていただけで、本当は結構キツイ。

でも、アイツらの前では泣きたくない。
泣いたら負けだ。

だから、あたしは泣かない。

あたしは震えが落ち着くと、立ち上がってカバンを手に取った。

教室を出てドアを閉める。

ドアを閉めた音がやけに耳に響いた。

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