わがまま猫男子いりませんか?
「はやく~」

龍はあたしを急かす。

はやくって言われても……。

周りの女子からの視線が痛いんです!!

クラスの女子が鋭い視線をあたしだけに向けてくる。

それこそ、龍にバレないように。

ときどきヒソヒソと聞こえるあたしの悪口。

もう、本当やだ。

とりあえず口に入れるだけだから、さっさとやってしまおう。

「龍、口開けて」


龍が口を開いたときだった。


―――ガラガラッ


「みんなで何やってるの?チャイムなったわよ。席について~」

ドアを開けて入って来たのは新島遥香(にいじま はるか)先生だ。

< 9 / 88 >

この作品をシェア

pagetop