隠し蔵書ノ古書物語
屋敷に戻った二人は、書斎の椅子に腰掛け一服した。

書斎の壁は一面本棚に囲まれ、どこをみても本だらけの部屋だ。

父は昔ほどこの屋敷にいることは多くはない。

そのため、今やこの誰も使わない書斎は修一が占領し、部屋を与えられてはいるにも関わらず常にこの書斎に入り浸っているのである。

「真子さんは、この辺りの伝承をご存知ですか?」

うとうとし始めた真子に修一が問う。
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