隠し蔵書ノ古書物語
「さて、自己紹介も一通り済んだところで、蓮譲。例の件の調べは?」

修一は少々急かすように言い、また珈琲を啜りだした。

蓮譲は徐に着物の袖から何枚もの束になった紙を修一に手渡した。

受け取った修一は訝しげに眺めると、勢いよく席を立ち上がり、ウェイトレスの人に三人分の勘定を払うと、真子の手をとった。

「助かったよ。蓮譲。」

そう言ってカフェを後にするのだった。
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