あの頃のように
そんなことだからコロッと騙されるんだ。


頭の中がぐちゃぐちゃのまま。

俺は沙稀を抱きあげてベッドに運んでた。

沙稀は軽く悲鳴をあげていた気がするが、あんまり覚えていない。


バスタオルの裾を開いて、閉じようとする膝を割り、顔をうずめた。

シャワーの熱気が残る肌に指を滑らせる。


「やだ、ちょっと、潤也さん……」


指で開いて唇に含むと、沙稀の抗議の声もすぐに吐息混じりのかすかな喘ぎにとって代わる。

淫らな音を立てて吸い上げると、何とか逃れようと腰がくねった。

腕で腰をがっしり固定すると、さらに攻める。

徐々に激しくなる沙稀の息づかいに、声に、さらに高ぶる。


時間も忘れて、ただ彼女に没頭していた。

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