真夏の夜
城田君とはその後、他愛もない話をした
そして居酒屋を出た
城田君の手を見ると
繋ぎたいって思う
だけど、外では繋げない
知り合いに見られたら大変な事になる
それでも繋ぎたいとは思わずにはいられなかった
「ねえ城田君」
「ん?」
「18日に彼氏と会うんだ」
一応言っておこうと思った
「そっか、チョコは渡すの?」
「んーどうしよう」
「ダメだろ、渡さなきゃ、彼氏なんだから」
城田君は堅い表情になった
嫌そう・・・
「うん、そうだよね・・・」
駐車場に入り、私は城田君の車に乗った