Hurly-Burly 5 【完】
藍ちゃんと目があっておいでとさらに腕を広げようと
したら首を横に振ってクールに見守った。
「次、会う日にお別れしてくる。」
彩乃ちゃんが顔を上げるとそう言った。
「あたしも付いて行って相手の男の鼻っ柱折って
くてやるわ!!」
サユ、目が据わってるよ!?
危うし、この子やると決めたらやる子だ。
「今日、奥さんと歩いてるところ見て決心したから
もう終わりにして新しい恋探さなきゃだね。」
そっか、だからあんな切なそうな顔してたんだ。
「大丈夫です!彩乃ちゃんはあたしが幸せにします!!」
「あんたじゃ、彩乃がてんてこ舞いよ。」
「ひ、酷っ!」
サユとのやり取りを見て彩乃ちゃんが笑ってくれた。
「本当に日和ちゃんと紗友梨を見てるだけで幸せになれそうね。」
「そんな・・・コントに混ざっていいんだよ?」
「コントをしてるわけないじゃない!!」
サユったらまたまた~。
こんな時にツンモードになっちゃう!?
「彩乃ってどういう人がタイプなの?」
サユがマコに男紹介してもらおうかと聞いてきて、
彩乃ちゃんが首を横に振った。
「しばらくはいいかな。でも、あんまり年上じゃない
方がいいのかなって思ったかな。」
経験は語ると言いますからね。
「そうね、彩乃は案外年下とかの方が上手く
やってけそうね。」
彩乃ちゃん自体がしっかりしてるから確かに
年下と付き合ったらいい感じする。
「因みに藍はどんな人がタイプなの?」
サユがチラッと藍ちゃんの方を見ると、
藍ちゃんがクールだった表情を少し崩した。
「・・・・年上の人かな?」
やっぱり、年上は包容力があるもんね。
うん!?待てよ、ちぃ君年上じゃん!
やはり、ちぃ君と付き合ってるっぽいな。
「藍は好きな人居るの?」
またもや、サユの問いかけにクールだった
藍ちゃんが取り乱してる。