Hurly-Burly 5 【完】
いつ見ても思うのです。
ナル君、何でこんな可愛い仕草ばっかり出来るの?
この物語のヒロインには君の方が向いてるよ!
「そうだね。ナル君と今からお喋りタイムに入りますね!」
「うんっ、あのな・・・・」
とにかく、その笑顔反則だろうよと思いながら鼻血を
吹き出すあたしに毎度のことながらナル君がオロオロするのだった。
「あの2人見てるといつも和むよなー。」
「ヒヨリンとナルさん仲いいもんな。」
「つーか、誰か俺がここに置いといたポテチ知らね?」
それを見守る不良メンバーズに不穏な影が近づいて
いたとは知らずに。
「ナル君ばっかりずるいではないか!」
「上條さん、大人気ないですよ。」
中塚さんの言葉に聞く耳持たずな上條さんは、
「同い年じゃないか!!」
かなり自己中心的らしい。
「ひよちゃん、モテモテじゃねーの?」
「伊織君、それは嫌味なのか!?」
「えー、伊織君そんなこと言わないよ。」
ま、またしても、伊織君マジックが炸裂する前に
あたしは伊織君マジックに対抗する術を!!
隣りでは馨君からプリンを受け取って頬張る
ナル君が居て天使のようだ。
「伊織、あんまり日和ちゃんをからかわないの。」
馨君、あたし一生ついてきます!!
まさに、馨君ほど絵に書いたような救世主おりませぬ。
「・・・・ひよこ、どらやき食べる?」
京君がチーズ味のどら焼きを紙袋から取り出してくれた。
「食べるっ!京君からもらったどら焼きは何個でも食べます!!」
「そんなにない・・・・・」
「京君、落ち込まないで!あたしは京君の愛情が詰まった
このどら焼きだけで満腹だから。」
「別に愛情入ってない・・・・」
今日もクールビューティーな京様は照れ屋さんだ。
「京君、鼻から血液が吹き出しそうであります。」
「冷静に実況中継しなくていい。」
ティッシュを慌てて探す京君にユウヤが、
ティッシュの箱を投げてきた。