Hurly-Burly 5 【完】
クルミちゃんは化粧しなくても十分綺麗なのに、
どうして自分を隠すようなそんな大げさな化粧をするのかしら?
「日和ちゃん、出ようか?」
「い゛でぐだざい゛っ」
馨君の言葉にクルミちゃんが嗚咽混じりに言った。
「だそうです。」
そりゃ、あたしですらどうしたらいいのか分からない
のに男性陣には手も足も出まいな。
「何か、お茶でも淹れるから好きなだけ居てくれていいから。」
か、馨君、キュンキュンですぞ!
「ずみ゛ま゛ぜん゛」
クルミちゃんの涙でブレザーが軽く悲惨なことに
なったが、この際このブレザーくれてやるぞ!
「クルミちゃん、馨君が紅茶淹れてくれたから
落ち着いたら飲んでリラックスしましょう!」
「・・・・ひよっち!!」
ひしっと更に抱きしめられて背中が反りそうになった。
「ぐはっ」
「うえ~ん、ひよっち何でそんな男前なの!」
「は、はい!?」
お、男前だと!!そんなつもりは全くないのだが。
「ど、どこら辺がですか?」
「全部」
「ガーン・・・・・・・・」
※男前という言葉に軽いショックを受けただけです。
あ、あたし、自分の気付かないところで男性ホルモンが
分泌されて髭でも生えてくるのか!?
まさか、ハゲになったりしないよな。
「日和ちゃん、こんな時に・・・・」
馨君が、テーブルにあたしの分の紅茶を淹れてくれた。
「ふはっ、ひよっち・・・・何で元気にしてくれるの?」
クルミちゃんが、小さく呟いた。
「元気になって欲しいからです。クルミちゃんには、
元気が一番だと思うのです。だから、早く元気に
なれるようになったらいいなと思いますが、あたし
何か仕出かしましたか!?」
「うわーんっ、ひよっちの馬鹿!そんなこと言うなんて
カッコイイじゃんか!!」
「えっ!?」
果たして、あたしの今の言葉のどこがカッコイイんだ?