Hurly-Burly 5 【完】
クルミちゃん、あたしは今乙女心の謎に迫っている。
「優しくしないで。ウチ、うっ・・・・・」
「クルミちゃん、何があったか聞くつもりはない。
それでも、泣いてる子をほっとけるほど出来た
性格でもないんだ。泣きたい時ぐらい、思いっきり
泣いたらいい。その分、ちゃんと元気になれるなら
あたしの懐はいくらでも貸してあげてもいいですよ。」
「うぇっ・・・ひよっちだから男前すぎんの!!」
ど、どこがなんだ!?
あたしはただ思ってることを口にしてるつもりなのに。
可笑しいな、どこを間違えたんだ?
「人間なんだから弱さの一つや二つあっても可笑しくない。
それをあたしに見せるということは信頼してくれている
からなんだとあたしは思う。だから、ここに来てくれた
んだってあたしは」
「ウチ、あやっちに酷いこと言っちゃったよ。」
「えっ!?2人の友情は固い絆だったではないのか?」
クルミちゃんが、グッと拳を握った。
「あや、あやっちがずっと羨ましかった。」
涙をボロボロ零すクルミちゃんにハンカチを差し出す。
「あやっちはウチが持ってないものを持ってて、
そんなあやっちがあたしの自慢だった。」
「彩乃ちゃんと喧嘩をしてしまったのですか?」
そんな、2人はいつも仲が良くて思い合ってた。
すごく大事にしてるんだと思ってた。
「う゛ん゛」
「クルミちゃん、顔を・・ううん。
あたしの言うことが必ずしも正しいとは言いませんが、
信じるも信じないもクルミちゃんが決めれば良いですから
少しだけあたしの話を聞いて下さいね。」
クルミちゃんの嗚咽が聞こえる。
「あたしもサユと大喧嘩をしたことがあります。」
それは、世界の終末とも言えるほどの絶望だった。
たった一人のかけがえのない友達を傷つけた。
「些細なことだったんです。だけど、一週間口を
聞けなくなって初めて知ったのです。」
こんなに寂しいのはあたしが招いたことだ。
サユを傷つけてしまったのではないか?
このまま、一生口を聞いてもらえなかったら
サユという世界で一番大切な友達を失ってしまうのか?
「あたしにはサユが居たから寂しくなかったと。」
どんな時も、あたしの傍にいて頼りがいのある親友を
持てたことはあたしの人生の一番の誇りであると。