Hurly-Burly 5 【完】

クルミちゃん、あたしは今乙女心の謎に迫っている。

「優しくしないで。ウチ、うっ・・・・・」

「クルミちゃん、何があったか聞くつもりはない。

それでも、泣いてる子をほっとけるほど出来た

性格でもないんだ。泣きたい時ぐらい、思いっきり

泣いたらいい。その分、ちゃんと元気になれるなら

あたしの懐はいくらでも貸してあげてもいいですよ。」

「うぇっ・・・ひよっちだから男前すぎんの!!」

ど、どこがなんだ!?

あたしはただ思ってることを口にしてるつもりなのに。

可笑しいな、どこを間違えたんだ?

「人間なんだから弱さの一つや二つあっても可笑しくない。

それをあたしに見せるということは信頼してくれている

からなんだとあたしは思う。だから、ここに来てくれた

んだってあたしは」

「ウチ、あやっちに酷いこと言っちゃったよ。」

「えっ!?2人の友情は固い絆だったではないのか?」

クルミちゃんが、グッと拳を握った。

「あや、あやっちがずっと羨ましかった。」

涙をボロボロ零すクルミちゃんにハンカチを差し出す。

「あやっちはウチが持ってないものを持ってて、

そんなあやっちがあたしの自慢だった。」

「彩乃ちゃんと喧嘩をしてしまったのですか?」

そんな、2人はいつも仲が良くて思い合ってた。

すごく大事にしてるんだと思ってた。

「う゛ん゛」

「クルミちゃん、顔を・・ううん。

あたしの言うことが必ずしも正しいとは言いませんが、

信じるも信じないもクルミちゃんが決めれば良いですから

少しだけあたしの話を聞いて下さいね。」

クルミちゃんの嗚咽が聞こえる。

「あたしもサユと大喧嘩をしたことがあります。」

それは、世界の終末とも言えるほどの絶望だった。

たった一人のかけがえのない友達を傷つけた。

「些細なことだったんです。だけど、一週間口を

聞けなくなって初めて知ったのです。」

こんなに寂しいのはあたしが招いたことだ。

サユを傷つけてしまったのではないか?

このまま、一生口を聞いてもらえなかったら

サユという世界で一番大切な友達を失ってしまうのか?

「あたしにはサユが居たから寂しくなかったと。」

どんな時も、あたしの傍にいて頼りがいのある親友を

持てたことはあたしの人生の一番の誇りであると。

< 128 / 415 >

この作品をシェア

pagetop