Hurly-Burly 5 【完】

マコ君がハッとした顔をする。

「それはサユも同じ気持ちで居てくれたらいいなと

思っていて、よく考えるとサユの気持ちを考える

ばかりでちゃんと言えてなかったんです。」

「何を?」

クルミちゃんが、落とす声にそっと囁いた。

「自分の言いたいことです。」

言った途端、彩乃ちゃんがピクリと肩を動かした。

「いいですか?あたしたち、女という生き物は、

男と違って殴り合いをして仲良くなるような人種では

ありません。本当に仲良くなりたいと思ったら、

相手に何でも言い合えるように努力をすれば良いのです。」

「えっ?」

「それでも、伝わらないときはありますから、根性で

乗り越えれば良いのです。そのために、あたしもサユ

も付いているのですから時に弱音を吐いてもちゃんと

受け止めてやりますよ。」

「ひよっち、顔洗ってくるから話聞いて?」

「はい、もちろんです!どんと来いです。」

しかし、その顔では驚かれること間違いないわ。

スッとブレザーを脱いでクルミちゃんに被せた。

「ひよっち?」

「メイク落としも貸してあげますね。」

「やっぱり、ひよっち男前だよ!!」

「は、はいっ!?」

その顔を見られたくないんじゃないかと思っただけ

なんだけども何故そうなる!?

「い、行ってくる!」

ドタバタ走って出て行くクルミちゃんに不良メンバーズが

ギョッとしながら部屋の前に居たのかオズオズと入ってきた。

「ヒヨリン、マジでかっけーっす。」

「男の中の男っす。」

だから、それ以上言うとあたし傷つくぞ!!

「日和ちゃんもサユと喧嘩したことあったんだ?」

マコ君が初めて聞いたなと頭を掻いた。

「小学校に入ってすぐに一回ね。

目玉焼きは醤油でしょっていうサユの意見を

無視してしまったのがそもそもの原因だ・・・・」

あの時、ケチャップつけて食べちゃったんだよ。

兄ちゃんにそそのかされてさ。

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