Hurly-Burly 5 【完】
ターヤンさんがいいよと言ってくれたおかげか、
やっちゃんさんに詳しく道を聞かれた。
「日和ちゃんって15歳なんだよね?」
「はい、小学生に未だ見られるのが悩みです。」
「あ、そうなんだ。」
「とても、深刻な悩みなのです。」
「そんなことないと思うけど、誕生日はいつ?」
今年こそは立派なレディーになりたいものだ。
小学生に間違われるから脱出せねばね!!
「誕生日ですか?」
「早生まれならもうすぐかなと思って。」
「あ、そうですね。3月ですよ。」
「3月ってことはナルと同じ月だね。」
馨君がナル君にそう聞くと元気いっぱいにナル君が頷いた。
「そういえば、ナル君の誕生日はまだでしたよね?」
※誕生日はお菓子を作ってくるようにしている。
「3月20日なんだ。」
「は、はい!?」
ち、近くてビックリした!
「えっ?」
「誕生日が近すぎてビックリしました!」
「ヒヨリンはいつ?」
「22日なんです!2日違いだなんてこんなこともあるんですね。」
「マジか!」
ニパっとエンジェルフェイスで笑顔のナル君。
「誕生日会開こうな!」
「あ、はい、ナル君とご一緒させて頂けると嬉しいです。」
20日なら大丈夫だよね。
その日だけでも空けておこう。
「日和ちゃんの誕生日は盛大にしないとだな。22日は
打ち上げ花火も打ち上げるか。」
「え、えっと、その日は生憎野暮用がありまして!
ナル君のお誕生日の日が良いです。」
ターヤンさんの言葉がとても嬉しかった。
あたしの誕生日ごときで打ち上げ花火を
上げてくれるというのは心の底から喜んだ。
それなのに、あたしはその日・・迷うことなく受け入れないと。
「そっか、日和ちゃんにも都合があるもんな。」
「いいえ、ナル君のお誕生日の日に開きましょう!」
「そうだな・・・・んっ?」
にんまり笑っていたターヤンさんが急に険しい顔つきに
なってドキッとしていたらやっちゃんさんがハンドルを
高速で回して方向転換して目的地から遠ざかった。