Hurly-Burly 5 【完】

サユが呆れた表情を浮かべた。

「あんたのことでしょうが。」

「・・・・・ここまで来るともう放置」

しゅ、修平君、聞き捨てならんぞ。

「ふ、2人とも照れてるんだろう!!」

「あんたの脳みそはおめでたいことね。」

さ、サユが今日に限って冷たすぎる!

「しゅ、修平君、サユちゃんがっ!!」

「いつものことでしょ?さっさと行くよ。」

修平君に半ば手を引かれるような形で、

ようやく出発というわけだ。

いざ、マミーが喜ぶようなものを買って

プレゼントして喜んでもらうんだ!

「「「(一番、大人が年下・・・・・)」」」

そう思う不良メンバーズのことは全く知らずに、

修平君って本当に綺麗な顔してる。

まさに、美男子だよね!

さすが、マミーの遺伝子を受け継いだ我が友の弟!!

校門を出たところでも注目の的だ。

女の子が騒ぎ出す始末で恐ろしい。

サユの男版だと考えれば確かにモテないはずがない。

これだけ、美しいとはよりすぐりだな!

「何?」

「い、いや、修平君って頼もしいなと思いまして。」

「・・・・・そんなことない。」

修平君は益々中学生に見えないよ。

もう、成人終えた人だよ。

お酒片手にしてても全然違和感ないかもしれない。

サユはケータイを片手にメールを作成中らしい。

危ないよ、前を向いて歩かんかねと思いつつも

いつでもフォロー出来るように見張ってる。

「あんた、こっち見ないでよ。」

「ええっ!?」

サユのツンデレ!!

あたっ、あたしは傷つかんからな。

ハートにダメージとか・・・ダメージとか・・・・。

「さーちゃん、今日は一段とあたしに厳しくないですか?」

「そんなことないわよ。」

じ、自覚がないって怖いね!!

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