Hurly-Burly 5 【完】
どら焼きを何個買うべきか聞き込み調査をして、
常連さんということもあっておまけをたくさんくれた。
「むふっ、ふほほほ、得した。」
笑いが止まらないぐらい得した。
この嬉しさを顔に出せない分心の中がサマバケーションだ。
「ぐふふっ、げへっ、オホホ」
「ひ、ヒヨリン?」
「っゴホッ」
調子乗り過ぎて波乗りから溺れかけた。
※妄想の中の話です。咽ました。
妄想ではあたしは華麗なフォームで泳げるのだ。
「うふふっ」
綺麗なスイミングフォームでどこまで泳げるって
素敵すぎるではないか!
サユちゃんに自慢してやりたいとさえ思うぞ。
※懲りずに妄想続けてます。
後ろから何かがすっ飛んできて後頭部を通過した。
「ッチ、外したか。」
どうも華麗に交わしたらしく運転席に何かが転がった。
「は、外したって・・・危ないじゃないか!」
トランプのケースを投げてくるとは無礼だ。
ギロっと向けられた白けた視線にむっと黙った。
「テメェの妄想に付き合ってやってるだけでも
有難く思えこんにゃろう。」
「なっ、貴様に付き合えと言った覚えはないんだが!」
だ、誰か後ろの金髪口悪ライオンを更生してくれ。
あたしの手には負えないわ。
物を投げるなんて粗末なことはしないで貰いたいわ。
※自分のことは棚に上げてます。
すでにおまけのどら焼きをもひもひ食べてるちぃ君と
ナル君は気に入ってくれたようだ。
「すいません、方向が全然逆だったみたいで。」
やっちゃんさんがようやくちぃ君の実家へと
車を運転させている。
北地区の方面へ向かう境界線近くのところに
ある西地区のどら焼き屋さんから南地区の境界線
近くにある西地区の極道黒宮組への道のりは長かった。
「いいよ、ドライブって感じだし気にしなくていいからな。」
「いや、やっぱり大人は違いますな。心の広さは深海のようです。」
やっちゃんさんのサングラスをキラーンとさせた。