Hurly-Burly 5 【完】

最近になって調べがついて自分がO型だということが

発覚したばかりのことだった。

母さんもお兄ちゃんもB型だけど、父さんも兄ちゃん

もO型だったからどっちだろうとは思ってた。

「ところで、血液型がどうしたんですか?」

「血液型は聞いてねぇだろ」

「えっ、では、Typeではなかったのか!!

じ、実にややこしいは日本語はこれだから好かないわね。」

「ややこしくしたのオメェだろーが。」

「それではタイプとはどのことを聞いたんですか?」

慶詩のツッコミがなかったら勘違いで終わってたわ。

「んー、何か日和ちゃんは予想外な言動多いよね。」

「よく言われます。」

あたしはそんなつもりが全くないのにだ。

予想外なことしてないと思うでは駄目らしい。

「やっぱり、いいや。日和ちゃん居ると面白いなー。」

「い、いいんですか!?こんなビッグチャンス二度と来ない

やもしれないんですぞ?」

面白いと言われるとは思っても見なかったわ。

最近、何故かよく言われるのよね。

「あの、決して芸人さんになりたいわけではないのですよ!」

「分かってるよ。ハハッ」

「ご理解頂けているのでしょうか?」

ターヤンさんが豪快に笑い飛ばしてるせいか、

一抹の不安とやらが過ぎった。

その内、車が停車してすぐに目的に着いたことが

やっちゃんさんに教えられた。

どうも、眠ってる組も居るらしくてやっちゃんさんが

パンパンと両手を叩いて起こしにかかった。

さすが、日本のお母ちゃん代表と言うべきか。

あたしも隣でいつの間にかコクリとなっていた

ナル君の体を揺すった。

「ナル君、起きて下さい。終点だそうです。」

「・・・・んんっ」

ふわふわのキャラメルハニーの髪が揺れる。

まるで、お人形さんのように愛くるしさ全開で

眠たい目を擦りながら上目遣いでもうちょっとなんて

可愛いことを言ってくれたせいで本日初めての大噴火を

して鼻から血がポタポタ垂れて悶え苦しんだ。

か、可愛すぎるよ!!

犯罪級の可愛さに頭イカレそうなんだが!

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