Hurly-Burly 5 【完】

帰りは、ターヤンさんとやっちゃんさんが迎えに来た。

不良メンバーズも仲良くこれから勉強会するんだって

言ってみんなで帰っていった。

どうか、この騒動で勉学に支障がありませんようにと

明日は神社にお参りしようと思った。

「日和ちゃん、お兄さん家に来てるんだけどさ。」

「何と!?失礼してませんか?ふざけたこと言ったら

沈めてくれて構いませんよ。多少のことでは傷つかない

メンタルの持ち主なのでけなしてけなしてやっても

ゴキブリ並みの精神力保ちます。」

「だ、大丈夫だよ。お兄さん、大丈夫?」

兄ちゃん、迷惑かけるなよ。

そういえば、兄ちゃんが居なくなったこと喚いたんだっけ?

どうやら、今日はターヤンさんが運転らしい。

何か、車の中がユラユラして目が閉じてきそう。

隣で手を繋いだままのナル君はもう完全に夢の

世界へ飛び立っている。

肩に頭が乗っかっているからかナル君から甘い香りが

漂ってきて一瞬悪夢が過ぎった。

ケーキさんに追いかけられる夢を見てギョッとした。

「あれ、日和ちゃん?」

やっちゃんさんが助手席から顔を出した。

「2人仲良く寝てるみたいだねー。」

コクリコクリと頭を上下に動かしながら

薄らとした意識の世界それが聞こえてきたけど

理解はしてなかった。

「純情コンビはお子ちゃまコンビだかんな。

もう良い子はおねむの時間なんだろ。」

慶詩のムカつく声が微かに聞こえるけど、

何言ってるんだろう?

「そういえば、何でまた日和ちゃんはこんな物騒な

繁華街に来てたんだ?」

運転席から聞こえるこの声はターヤンさん?

「どうも、知り合いに用事があって来てたみたいだ。

本がどうとかっていうから本を取りに来たんじゃねぇか?

寄り道して公園で本読んでたら風間さんに捕まったってな

具合にヒヨリンにはよく言い聞かせて自宅で読むように言わねぇと!」

後ろから、ユウヤの間抜けな声が聞こえる。

「あー、オメェら他のシマ争うとしたんだっけか?」

シマってシマウマと争うような・・・・シマウマは

キリンと一緒に仲良しサバンナで・・・争うのはよくないあるよ。

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