Hurly-Burly 5 【完】
時間は刻一刻と過ぎていくもので止まらない。
「そういえば、すっかり忘れてたね。こちらこそ、
今年もまた1年よろしく。」
馨君がにっこり微笑んだ後に京君がボソッと呟いた。
「・・・・よろしく。」
京君、やっぱり照れてる!!
「京君、こっち向いて!!」
「・・・・・拒絶」
な、なんとそんな手があったか!?
「ヒヨリン、今年もいっぱい遊ぼうな!」
ナル君が満面の笑みを浮かべる。
「はい!是非ともご一緒させて下さい。」
ナル君の可愛さは絶好調だ。
「仕方ねぇーからよろしくしてやってもいいぜ?」
「慶詩のよろしくは夜露死苦って感じだな。」
ヒヨリン古っとユウヤにツッコまれた。
またしても、ジェネレーションギャップがあった。
「今年はもう少し成長してくれるといいな~」
「何が!?」
伊織君の思惑を阻止せねばならない気がしてならん。
「ヒヨリンっ、ウマい店また一緒に行こうな。
今年は祭り行きてぇよな!!」
「い、行ってあげても良いよ。」
ユウヤがハニカム笑顔で楽しそうだった。
(●´∀)人(∀`●)と地面に書くちぃ君に目が点になった。
ちぃ君、お主は女子高生ですか!?
「波乱の1年になりそうだわ・・・」
年初めから波乱の幕開けである。
今年は何だか不吉なことが起こりそうな気がします。
「そ、そういえば、伊織君父は何処へ!?」
「あの人フラフラ病だからな~」
伊織君がまさにフラフラ病でしょうよ!
「さ、さっき、茉莉花さんにお会いしたぞ!」
げっ、伊織君父再びの再来にて固まる。
「日和ちゃん、たっけてーよ。」
「な、何をする!?」
伊織君父が背後から襲ってきたのである。
みんな呆然としてないで何とかしてくれ。
大人を背負うなどあたしには無理があるぞ。