Hurly-Burly 5 【完】

夕飯まで時間があるからといろいろお家の中を

探検してすっかりココちゃんと夏君とは打ち解ける

ことが出来た頃合に諸事情を済ませるため1人廊下

を歩いていた。

最初はちぃ君にどこ行く気だと散々言われて、

お手洗いですっと叫んで来た。

この家に来るとちぃ君が過保護になりすぎるような

気がしてならない!

ココちゃんですら普通に1人どこか行っても気にして

ないのにあたしはココちゃん以下なのか!?

何とも言えない仕打ちだ!これは国家を揺るがす

思惑だとしか思えんぞ!!

きっと、あたしだけ仲間外れにしてやろうって

魂胆なのね・・・とってもショックだわ。

お手洗いから出て、手を拭きながら廊下を

歩いているとおじさんたちが何やら宴会を始めていた。

「おっ、姉ちゃん熱燗もらってきてくれねーか?」

誰か、どじょうすくいやってる人が居る。

割り箸を鼻に突っこんで完全な酔っぱらいである。

ハッピを着たおじさんたちが廊下で盛大に飲み比べ

なんかしていて豪快ですなーと思ってた。

「熱燗でいいんですね?おつまみもお持ちしましょう!」

「中々、気が利く姉ちゃんじゃねえか。」

それはお褒めに預かり光栄にございます。

空瓶を腕に抱えて行って参りますと言うと、

明るく見送られた。

少し、寄り道するぐらいどうってことないだろうさ!

廊下を進んでさっき探検して厨房のあるところを

教えてもらったんだよね。

何故、厨房があるんだ!?って聞いたらどうも純玲

さんは料理が壊滅的に出来ないとのこと。

料理長を雇って作ってもらった方が他の組員さん

もあるとかで数も多いので助かるそうだ。

そして、新たな事実が発覚したのである。

どうも、茉莉花さんも料理が出来ない人らしい。

何を作っても別物になってしまうんだとか言う

伊織君が料理上手になったのはそれが原因らしい。

器用な伊織君にも苦労秘話があったんだねと

思い浮かべながら暖簾を潜ると先ほど紹介

してもらった料理人たちが一斉に振り返った。

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