Hurly-Burly 5 【完】
「なら、良かった。ヒヨリン、相変わらず
ポーカーフェイスだから何考えてるか分かんねえし、
かと思うとたまに笑うし、ヒヨリンが思うようにさ、
俺たちだって何か気に入らねえことやってんのかって
考えることあんだぜ?」
夕日が完全に落ちたのか空には星が顔を出した。
「ないよ、あたしには勿体無いぐらいだ。
そんなことを気にする必要はない!」
どんと来いって言ったじゃないか。
どんなんでも受け止めるから気にするな。
「けど、ヒヨリンばっか頑張りすぎんなよ。
俺、役に立つか分かんねえけど力になるしさ、
1人でとか考えんなよ?」
ユウヤの癖に、そんなこと言うなんて。
あたしは、1人で頑張れるんだ。
頑張りすぎてるわけじゃないと思う。
ただ、走ってないと駄目なんだと思う。
マグロと一緒だ泳いでないと息が出来なくなる
ようにあたしも頑張ってないと駄目だと脳が勝手に動いてる。
役に立ってるよ、その言葉だけで何十回だって立ち直れる。
力にすでになってるんだよ。
「言ったろ?ヒヨリンが喜ぶと周りも自然と嬉しいし、
ヒヨリンの笑った顔・・俺も結構好きだっ!」
にっと笑うユウヤを見てるだけであたしも元気出そう。
夏休みの海に行って肝試しやった時のことだよね。
あの時、負ぶってくれて同じようなこと言ってくれた。
気持ちがブレないユウヤはすごく真っ直ぐだと思う。
「あ、ありがとう!練習した成果があったと
言えるではないか!!」
何事もトライはしてみるものね!
「・・・何かズレてるしよー。」
ユウヤが思いっきり脱力した。
「ユウヤこそ、困ったことがあったら何でも言いたまえ。
絶対にどうにかしてあげるよ!」
たまに、ユウヤが元気なくなる時がある。
最近になって気付いたことで今まで気付けなかった。
それを突っつくべきなのかそっとするべきなのか
分からないけど、もしあたしで力になれるなら
と意気込んでいた。