Hurly-Burly 5 【完】

それから、夕飯をご馳走になった。

兄ちゃんは今日帰りが遅くなるらしい。

真君と新しく出来た定食屋に行くんだとか・・・。

「これ、味付け変えたのかしら?」

純玲さんがあたしの作ったかぼちゃの煮つけを食べた。

な、何故、あたしが作った料理があるんだ!?

あれは、料理長たちに食べさせるもんだと思って

作ったのにビックリしてピーマンが喉に詰まった。

「ぐほっ」

「ヒヨリンっ!!」

ナル君がワタワタ慌てる横で湯呑を差し出してくれる

馨君が慣れた様子で手渡してくれた。

「日和ちゃん、落ち着いて食べようね。」

「うっ、うん。」

ゴホゴホ気管支に入ったようでしばらく

咳き込むあたしの姿が妙にダサかった。

「確かに、この料理とか初めてね。」

茉莉花さんまで春巻きを食べてそう呟いた

せいで今度は箸を落とした。

「お、お口に合いませんでしたか?」

どうしよう!!マズイと言われたら調理方を

見直すべきだと前向きに考えよう。

「あら、これ日和ちゃんが作ったの?」

茉莉花さんが美味しいよと笑った。

「た、た、大したものは作れないのですが

調理場で料理長に作らせてもらって・・・

すいません人のお家で勝手な行動は今後

慎みますので!!」

「いいのよ、でも上手なのね。」

「いえ、まだまだ修行が足りないばかりでございます。」

そんな上手だなんてまだまだ未熟者なのに!!

「へー、日和ちゃんって料理も出来て可愛くて、

頭も良くて面白くてすごいモテそうだね~」

徹さんの言葉にブハっと吹き出しそうになった。

「ぐふふっ、モテませんよ!全然、ドン引き

されることの方がむしろ多い気がしますから・・・」

トホホ~だよ。

妄想してることにまず引かれる。

あと、このポーカーフェイスとかいろいろ

マイナスもあるんですよ。

< 89 / 415 >

この作品をシェア

pagetop