先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


「冬夜先輩」

「ん?」

「今週の日曜日、空いてますか?もし空いていたらですけど、あたしの家に、ご飯食べに来ませんか?お父さんとお母さんに、冬夜先輩のこと紹介したくて…」

「今週は俺、毎日暇だし。日曜日、楽しみにしてるな」


そう言って冬夜先輩はあたしの頭を、ポンポンと叩いた。


日曜日冬夜先輩が家に来たら、あの写真を見せよう。


あの赤ちゃんが、冬夜先輩なのか確かめないといけない。




「今日も送ってくださって、ありがとうございます」

「礼なんていらねぇよ。日向の彼氏として、当たり前のことをしただけだから。それじゃ、また明日」

「はい!また明日」


あたしがそう言い終わると、冬夜先輩は歩き出した。


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