先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「先輩、家族団らんです」


あっという間に日曜日になり、冬夜先輩がご飯を食べに来る。


あたしとお母さんは、腕によりをかけて冬夜先輩の好物のハンバーグを作ってる。


お父さんは、何だか落ち着かないみたい。


さっきから、新聞を読んでみたり、テレビをみたり、いつもの落ち着いてるお父さんとは、全然違う。


「日向、彼氏くんはいつ来るんだ?」


お父さん。


声が所々、裏返っちゃってるよ…。


「12時に来るはずだから、後30分くらいかな」

「そうか」


一番緊張してるのって、冬夜先輩


じゃなくて、お父さんなんだろうな。


< 154 / 159 >

この作品をシェア

pagetop