片羽の蝶




けれど、俺は知っている。


あの人が今でも俺を好きでいることを。


時折感じる視線。

振り返ればすぐに逸らされてしまうけど。


あの熱い視線があの人のものであることくらいわかる。



俺が、そうなるように仕向けたのだから。




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