甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
「無理、やだ、帰る」
今思ってるコトをすべて言った
「普通プリンセスとか言われたら喜ぶ所だろー」
「うるさい、オレンジ頭
あたしは総長に言ってんの」
「オレンジ頭…」と、司は自分の髪を見ていた
輝は、ふう…と息を吐いて
「お前は何も心配することない
俺らに守られろ、凛」
………っつ⁉
今の、輝⁉
「ひ、かる…」
隼人が驚いたような声を出す
「"そっち"のお前見せていーのか」
陽が厳しい口調になる
「いーよ?
凛なら信用できる気がする~」
「そっ…ち?」
わけのわからない、というような声を出すと、オレンジ頭が説明してくれた
「輝は、この、優し~よーな雰囲気は表の顔っつーこと」
表の顔?
「必要あるの」
「その方が何かと楽なんだよね~
俺もこっちが殆どだし?」
変な奴
表とかの方がめんどくないの
って、あたしには関係ないか
「で?
納得してくれた?凛」
「……あたしは、ならない
他の女の子探して」
「…輝、もーこんな奴いいだろ
なりたくねぇんならいい
プリンセスとか作る必要ねぇ」
「陽!
分かって言ってんだろ?
GOLD DROPのオキテ」
すると陽はチッと舌打ちをした
「…手強いね?凛
でも、もう凛はGOLD PRINCESSだ」
……おかしいんじゃないのか、こいつら
あたしに権利はないわけ?
…「じゃあ、もういい」
力ずくで、拒否るまで
逃げる