甘くて危険な輝き~GOLD PRINCESS~
「この前も、今日も、泣きそうになってた」
ポツリ、と呟くように言った。
「……」
何も言わない輝は、返事の代わりに頬から手を離していく。
図星?
「…それだけ。
後は、特に面白いとも感じなかったから」
唇を噛んで、輝に背を向けるように起き上がった。
無言は、肯定か。
やっぱりこの程度の関係だった。
そんなに深入りしなくて良かった。
そう思うのに、
ーーなんでベッドから降りれない、
ーーなんで、心がモヤモヤするの。
ーーしっかりしろ、私。
「…じゃーね、「本当、気付きすぎ」
グイッ
「…ちょっ…」
輝に後ろから抱きしめられた。
またあのいい香りが、ふわっと私の周りに広がる。
「…凛のせいじゃない。
どこにも、行くな」
「…っ」
耳元で掛けられた声に、ドクン、と心臓が答える。
笑えるくらい、動揺してる。