守りたいモノ


「まぁ、
まずは3つに分かれよう。
鈴には紅と蒼。
刀にはアタシと……黒玄。
玉には狛と翠。
ってことで、じゃあ、後でね。
………っと、あと、
敵を発見を次第、報告ね?」

ジュリアはそう言うと、
先程と同じように
空中に陣を描いた。
そして、スッと姿を消した。

「ちょっ、おい!!
…ったく、んじゃあ、
俺も行くわ。」

黒玄はそう言うと、
黒玄の背中に綺麗な
光沢のある、
漆黒の翼が見えた―…







………気がした。
そして、彼も姿を消した。



「では、
そろそろ行きましょうか、翠。」

狛はそういうと
ニッコリと笑いかける。

「はい。
ジュリアから怒られたくは
ないですしね?」

翠はそう言いつつ、
フフッと
軽く楽しそうに笑った。
そして、
2人の姿も消えた。

「「ん~。
僕らも行こっかー。」」


揃った声と一緒に
そこには誰もいなくなった。

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